鹿児島市の曽我どんの傘焼き。
鹿児島の夏の祭りに、
藩政時代の昔から続く
伝統の行事があります。
それは
曽我(そが)どんの傘焼き
という祭りです。
毎年7月に、
鹿児島市内を流れる、
甲突川の河原で行われます。
鹿児島三大行事の一つです。
「曽我どんの傘焼き」は、
鹿児島に古くから伝わる
伝統行事なのです。
この祭りは、鎌倉時代に、
曽我兄弟が父の敵を討つ際に、
傘(かさ)をたいまつ代わりに
燃やしたという故事によります。
「傘焼き」を行い、
曽我兄弟の親に対する
孝心を偲んだのです。
曽我どんの傘焼きは、甲突川の河原で。
薩摩の郷中教育に使われる。
また、かたき討ちには、
長い年月を要しました。
そのために親の事を忘れず、
ついに仇を討ったことが、
親への孝を教える教材になりました。
薩摩で行われた、
郷中教育(ごじゅきょういく)の
教材にとりいれられたのです。
藩政時代からの薩摩の伝統行事。
薩摩では、
子供達が家々をまわり、
古くなった傘を集めました。
甲突川や磯の浜に持ち寄り、
傘をうずたかく積み上げました。
そして暗くなる頃に、
火を放ったそうです。
「郷中教育」で育った、
西郷隆盛や大久保利通らも、
傘を焼いたのでしょうね。
示現流(じげんりゅう)の演武も。
薩摩藩時代から続く、
三大行事のなかには、
妙円寺参りもあります。
妙円寺詣り
演武などが行われます。
今年も、
鹿児島市の甲突川河畔で、
和傘約200本が積み上げられました。
火が放たれる前に、
剣舞(けんぶ)や、
自顕流(じげんりゅう)の
演武などを行います。
勇壮な剣舞(けんぶ)も行われます。
示現流は、
薩摩の豪快な剣の流派で、
「郷中教育」でも修練されます。
クライマックスは傘が燃える炎。
やがて、演武が終わる頃に、
回りが程良い暗さになります。
そして、火が放たれると、
傘は一気に燃え上がります。
火のまわりでは、
ふんどし姿の男達が、
炎の中に傘を投げ込んでいきます。
男たちが傘を投げ込みます。
焼かれる傘は、
和傘ですが、
これには雨をはじく油が塗らています。
その油が余計に、
燃え盛る火に勢いをつけるのです。
そして曽我どんの傘焼きの、
クライマックスになっていきます。
曽我どんの傘焼きの教え。
郷中教育の基本は、
「負けるな、嘘を言うな、
弱いものをいじめるな」です。
そして親への孝をも
曽我どんの傘焼きで
教えているのです。
教えながら伝統行事として、
受け継がれていることに、
何か感動を覚えてしまいました。
特にいじめなどが、
はびこる現代にとっては、
これからも続いていってほしいです。
曽我どんの傘焼きの炎は夏の風物詩。
曽我どんの傘焼きは、
維新ふるさと館近くの、
甲突川の河原で行われます。
維新ふるさと館
鹿児島では、
曽我どんの傘焼きの
炎を見ると、
夏が来たことを実感するのです。
2016曽我どんの傘焼き
日時 2016年7月30日(土) 雨天中止
場所 鹿児島市高麗町
甲突川河畔(MBC放送前)
料金 観覧無料
市電「新屋敷」徒歩5分
駐車場はありません。
主催 鹿児島三大行事保存会
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