天保山砲台跡は薩英戦争で最初に砲撃
天保山砲台跡を紹介します。
鹿児島まち歩きで、
鹿児島市を流れる甲突川河口の、
右岸にある天保山町に来ています。
その天保山町には、
松林が広がる天保山公園があります。
公園にある天保山砲台跡は、
薩摩藩が錦江湾の各地に設置した、
大砲をすえた砲台の一つになります。
【投稿日 令和3年6月21日】
天保山砲台跡の場所
天保山砲台跡がある天保山町は、
甲突川の川底にたまった砂をさらい、
その砂を使って出来た場所なのです。
江戸時代の天保年間に、
調所広郷によって造成されたので、
天保山の名前が付けられそうです。
天保年間にできた山です。
調所広郷（ずしょひろさと）は、
薩摩藩の財政改革を行った人物です。
財政改革の益金で造成を行いました。
天保山公園近くの松林の中に、
調所広郷の像があるのは、
天保山を作ったからなのですね。
薩摩藩の財政改革をした調所広郷
天保山の松林は自然百選
天保山公園には、
天保年間当時に植えられた松が、
今では公園に松林を作っています。
このきれいな松林は、
かごしま自然百選にも選ばれています。
かごしま自然百選の松林は、
天保山公園の表情の一つです。
かごしま自然百選でもあります。
天保山公園の共月亭
天保山公園の中には、
共月亭という建物があります。
これも表情の一つですよ。
これは鹿児島市と姉妹都市の、
長沙市（中国湖南省）との、
盟約締結を記念して造られました。
共月亭に使われている、
柱や釉薬瓦などは長沙市から、
贈られたものです。
天保山公園にある共月亭です。
天保山砲台跡は松林の中
そんな天保山公園の奥にあるのが、
薩摩藩が設置した天保山砲台跡です。
大砲を置いた台座が残っています。
天保山砲台跡の台座です。
嘉永三年（1850）に、
天保山に砲台が作られ、
十一門の大砲が設置されました。
今は砲台の一部だけが残り、
昭和49年に鹿児島市の、
文化財として指定されました。
天保山砲台跡を文化財に指定。
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薩英戦争で口火を切りました。
文久3年（1863年）の薩英戦争で、
イギリス艦隊が錦江湾に侵攻すると、
錦江湾各地の砲台も艦隊に備えます。
薩摩軍は天保山砲台の砲撃を、
合図にして錦江湾各地の砲台から、
一斉に砲撃を開始しました。
薩英戦争の解説です。
薩英戦争の口火を切ったのが、
天保山砲台の砲撃でした。
ここは歴史的な場所なんですね。
天保山砲台跡で歴史を感じます
砲台跡が昔を語ります。
天保山の砲台跡は、
丸い台座が残っているだけです。
薩英戦争の歴史を静かに語ります。
砲台跡の錦江湾側は、
昭和以降の海岸整備で埋立てられ、
大きなマンションが建っています。
防波堤の向こうは海でした。
砲台跡との間に残る防波堤跡が、
そこが海だったことを語っていました。
天保山砲台跡
鹿児島県鹿児島市天保山町
駐車場 砲台専用はありません
鹿児島市営バス「共月亭前」下車1分
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